戸籍に改名履歴は残る?履歴を薄める方法は存在する?
改名をしたとして、その戸籍がどのようになるのかは非常に気になる人も多いのではないでしょうか?
特に改名しても戸籍から改名した事実を悟られないようにしたいという人は多いかもしれませんが、改名をしたときに戸籍に履歴が残るのかどうかについて解説をします。
改名すれば戸籍はどうなる?履歴は残る?
改名すれば結論からいいますと履歴は残ることになります。
古い名前の横に×がつく
その横に改名後の新しい名前が入る
というように履歴が残り、ちょうど離婚したときのバツイチのような感じに戸籍に履歴が残ることになります。
このような戸籍になれば誰が見ても改名したことはわかってしまうのですが、一手間加える手続きをすればもう少し戸籍の履歴を薄めることができます。
改名した戸籍をぱっと見て履歴がわからないようにする方法
上のような戸籍の改名履歴を薄めるには
改名をする
戸籍に改名の履歴がまず残る
この後一旦別の市町村に引越しして戸籍を転出してしまう
というような方法もあります。
この方法でも転出した市長村の履歴は残るので、その市町村をたどることで改名の履歴は完全に消すことはできません。
ただし別の市町村の戸籍をたどらないと改名したことはぱっと見ではわからないようにできるというメリットもあります。
改名と戸籍のシステム!抹消というシステムはない?
戸籍というのは生まれてから死ぬまでを追えるようにする制度です。
死ぬまでには今回の改名も含めて
転籍
結婚や離婚
戸籍筆頭者の変更
などがあっても抹消したりはできません。
戸籍の制度上、改名などを含めても完全に履歴を消すということはできないようになっています。
戸籍筆頭者の変更で戸籍に改名の履歴は残らないようにできる?
戸籍筆頭者である父親などが新しい戸籍を作れば改名の履歴も残らないのではと考える人もいるかと思います。
ただこの戸籍筆頭者の変更による方法も、死ぬまですべての履歴を残す戸籍では改名の履歴を抹消することはできません。
住民票記載事項証明書にも改名の履歴は出てくる?
戸籍とともによく就職や転職で提出を求められるのが住民票記載事項証明書です。
住民票であれば過去の履歴が傍線で消された状態でできてくることもありますが、住民票記載事項証明書はあくまでも現在の状態を記載する書類です。
そのため改名による履歴はわかりませんし、過去の旧名などが出てくることもありません。
住民票の改名履歴とその他の書類での履歴
住民票については希望しなければ過去の改名履歴は出てこないようにできます。
戸籍と違って住民票はやや公的書類でも柔軟な手続きができるということになります。
戸籍の改名履歴と戸籍を見る機会
子供の改名を考えているときに、戸籍に履歴があったとして、その戸籍を人生のどのような機会で子供が見るときがあるのかということも気になるかと思います。
そう何度も戸籍を見る機会というのは実はないのですが、
高校、大学に進学するとき
就職をするとき
運転免許証を取るとき
国家試験を受けて合格し、登録申請をするとき
パスポートを作るとき
このようなときなどがあります。
改名をすれば戸籍の履歴で就職で不利になる?
改名の場合には上のように戸籍に履歴は残るということになります。
就職や転職、その他のことでこの戸籍の改名履歴によって何かの不利なことが出てくるのではというように心配する人もいるかもしれません。
ただ最近は個人情報保護法が制定されてかなり戸籍の扱いも厳しくなりました。
まともな会社などであれば戸籍の提出を求めることはできませんし、また求められればその会社などには入社しないほうが良いです。
就職そのほかでも本人などの意思がなければまず戸籍の改名履歴は外に出ませんので、この点の心配は必要ないといって良いでしょう。
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